法政大学は「自由と進歩」を建学の精神に掲げ、多様な学部構成を持つ総合大学です。
総合型選抜(AO入試)や自己推薦入試も複数の学部で実施されており、一般入試とは異なるルートで法政大学を目指すことができます。
この記事では、法政大学の総合型選抜の全体像と対策のポイントを解説します。
法政大学の総合型選抜 概要
法政大学で総合型選抜・自己推薦系の入試を実施している主な学部は以下のとおりです。
| 学部 | 入試名称 | 特徴 |
|---|---|---|
| 法学部 | 自己推薦入試 | 法律・政治への関心、論理的思考力を評価 |
| 文学部 | 自己推薦入試 | 人文科学への探究心を評価 |
| 経営学部 | 自己推薦入試 | ビジネスへの関心とリーダーシップ |
| 国際文化学部 | 自己推薦入試 | 異文化理解、語学力を評価 |
| 人間環境学部 | 自己推薦入試 | 環境問題への関心と実践的な取り組み |
| キャリアデザイン学部 | 自己推薦入試 | キャリアへの問題意識と探究心 |
| グローバル教養学部(GIS) | 自己推薦入試 | 英語力と国際的な学びへの意欲 |
| スポーツ健康学部 | 自己推薦入試 | スポーツ実績と学問への意欲 |
| 理工学部 | 自己推薦入試 | 理工系の素養と研究意欲 |
| 生命科学部 | 自己推薦入試 | 生命科学への関心と探究実績 |
| デザイン工学部 | 自己推薦入試 | デザインと工学の融合への関心 |
| 情報科学部 | 自己推薦入試 | 情報科学への強い関心と実績 |
※上記は主な実施学部です。最新の募集要項をご確認ください。
ポイント:法政大学は多くの学部で自己推薦入試を実施しています。15学部という学部数の多さを活かし、自分の関心に合った学部を幅広く検討できるのが法政大学の強みです。
出願資格・条件
学部によって出願資格は異なりますが、一般的な傾向を整理します。
- 評定平均:一定の基準が設けられている学部がある
- 英語資格:グローバル教養学部や国際文化学部では英語外部試験のスコアが求められることがある
- 活動実績:課外活動、社会貢献、学術研究などの実績
- 特定の資格:情報科学部やデザイン工学部では、関連分野の資格や制作実績が評価される場合がある
※出願資格の詳細は年度によって変更されます。必ず最新の募集要項をご確認ください。
試験内容・選考フロー
一般的な流れ
- 書類審査(志望理由書、自己推薦書、調査書、活動実績を示す資料など)
- 小論文または課題(学部によって形式が異なる)
- 面接(個人面接が中心。プレゼンテーションを含む場合もある)
学部ごとの特徴
グローバル教養学部(GIS)
授業がすべて英語で行われる学部であり、英語力が最重要の選考ポイントです。
英語での面接やエッセイが課される場合があります。
人間環境学部
環境問題やサステナビリティに関する問題意識が求められます。
環境に関するボランティアや研究活動の実績があると有利です。
キャリアデザイン学部
「キャリア」をテーマとした独自の学問分野を持つ学部です。
自分のキャリアについての明確なビジョンと、それを学問的に探究する意欲が求められます。
デザイン工学部
ポートフォリオ(作品集)の提出が求められる場合があります。
建築やデザインに関する実績を視覚的にアピールすることが重要です。
注意:選考内容は年度によって変更される可能性があります。必ず最新の募集要項をご確認ください。
スケジュール
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 7月〜8月頃 | 募集要項の公表 |
| 9月〜10月頃 | 出願期間 |
| 10月〜11月頃 | 小論文試験・面接 |
| 11月〜12月頃 | 合格発表 |
※スケジュールは学部・年度によって異なります。最新の募集要項をご確認ください。
対策のポイント
法政大学の「自由と進歩」を体現するエピソードを用意する
法政大学は「自由と進歩」を重んじる大学です。
主体的に行動し、既存の枠にとらわれずチャレンジした経験があれば、それは強力なアピール材料になります。
アクションステップ
- 高校生活・課外活動の中から「自分の意志で始めた行動」を3つ以上リストアップする
- それぞれについて「なぜ始めたのか」「どんな困難があったか」「何を学んだか」を書き出す
- 法政大学の建学の精神「自由と進歩」とどう重なるかを言語化する
学部の特色を理解し、「なぜこの学部か」を明確にする
法政大学は15学部と学部数が多いため、「なぜ法政大学のこの学部でなければならないのか」を具体的に語ることが特に重要です。
他の大学にも似た学部がある中で、法政大学ならではの特色(カリキュラム、教授、施設、立地など)と自分の志望を結びつけましょう。
アクションステップ
- 志望学部の公式サイトでカリキュラム・ゼミ一覧・教員紹介を確認する
- 他大学の類似学部と比較し、法政大学ならではの強みを3つ以上言語化する
- 自分の学びたいテーマと学部の特色を結びつけた「志望理由の核」を200字程度で下書きする
実践的な学びへの意欲を示す
法政大学はフィールドワークやインターンシップなど、実践的な学びの機会を多く提供しています。
「教室の中だけでなく、現場に出て学びたい」という意欲を示すこと���評価につながります。
アクションステップ
- 志望学部で実施されているフィールドワーク・インターンシップ・産学連携プログラムを調べる
- 高校時代に現場で学んだ経験(ボランティア、地域活動、職業体験など)を整理する
- 入学後にどの実践プログラムに参加し、何を達成したいかを具体的に記述する
面接では人柄を伝える
法政大学の面接では、知識量よりも人柄や学びへの意欲が重視される傾向があります。
自分の経験を飾らずに誠実に語ることを心がけましょう。
アクションステップ
- 想定質問(志望理由、高校で力を入れたこと、将来の目標など)への回答を箇条書きで整理する
- 家族や先生に模擬面接をしてもらい、話し方・表情のフィードバックをもらう
- 回答を暗記するのではなく、伝えたい要点だけを覚えて自然な言葉で話す練習をする
効果的な対策:志望学部のゼミ一覧やカリキュラムを調べ、「○○教授のゼミで△△を研究したい」と具体的に語れるようにする。オープンキャンパスで教授や在学生と直接話す機会を活用する。
避けるべき対策:「MARCHだから」「偏差値が合うから」という消極的な志望理由。法政大学の個性を理解していないと判断される。
出願準備チェックリスト
出願に必要な準備を時系列で整理しました。
抜け漏れがないよう、ひとつずつ確認しながら進めてください。
出願6か月前〜(高3の春頃)
- 志望学部の募集要項(前年度分)を入手し、出願資格・選考内容を把握する
- 評定平均の条件がある場合、自分の成績で要件を満たしているか確認する
- 英語外部試験のスコアが必要な学部では、受験スケジュールを計画する
- オープンキャンパスや学部説明会の日程を調べ、参加予定を立てる
出願3か月前〜(夏頃)
- 最新年度の募集要項が公表されたら内容を確認し、前年度との変更点を把握する
- 志望理由書・自己推薦書の下書きを開始する
- 活動実績を証明する資料(賞状、活動報告書、成果物など)を整理する
- オープンキャンパスに参加し、キャンパスの雰囲気や学部の特色を自分の目で確認する
- ポートフォリオが必要な学部では、作品の選定と編集を進める
出願1か月前〜(秋頃)
- 志望理由書・自己推薦書を完成させ、第三者(学校の先生・塾の講師など)に添削を依頼する
- 調査書を学校に依頼する(発行に時間がかかる場合があるため、早めに申請する)
- 面接・小論文の練習を開始する
- 出願書類一式を揃え、不備がないかダブルチェックする
- 出願方法(Web出願・郵送など)と締切日時を再確認する
※出願に必要な書類や手続きは学部・年度によって異なります。最新の募集要項をご確認ください。
よくある質問 Q&A
Q1. 法政大学の自己推薦入試と一般入試は併願できますか?
はい、自己推薦入試と一般入試は別の入試区分であるため、自己推薦入試の結果にかかわらず一般入試を受験できます。
ただし、入試区分によっては併願に制限がある場合もあるため、募集要項で確認してください。
Q2. 評定平均に自信がないのですが、出願できますか?
学部によって評定平均の基準は異なります。
評定平均の要件が設けられていない学部もあれば、一定の基準が設けられている学部もあります。
まずは志望学部の募集要���で出願資格を確認しましょう。
また、評定平均以外の活動実績や志望理由の内容が高く評価される選考方式もあるため、自分の強みを活かせる学部を探すことが大切です。
Q3. 志望理由書にはどのようなことを書けばよいですか?
志望理由書では「なぜこの学部で学びたいのか」「入学後に何を学び、将来どう活かしたいのか」を具体的に記述することが重要です。
法政大学の場合、学部数が多いため、志望学部のカリキュラムやゼミの内容を調べたうえで、自分の関心とどう結びつくかを明確にしましょう。
抽象的な表現ではなく、自分の経験に基づいた具体的なエピソードを交えると説得力が増します。
Q4. 面接ではどのような質問をされますか?
面接で聞かれる内容は学部によって異なりますが、一般的には「志望理由」「高校時代に力を入れたこと」「入学後の学習計画」「将来の目標」などが中心です。
法政大学では知識の量よりも、学びへの意欲や主体性、人柄が評価される傾向があります。
想定質問への回答を丸暗記するのではなく、伝えたいポイントを整理したうえで、自分の言葉で話せるよう練習しましょう。
まとめ
- 法政大学は多くの学部で自己推薦入試を実施しており、15学部の多様性を活かした選択が可能
- 「自由と進歩」の精神を体現する主体的なエピソードが評価される
- 学部数が多いため「なぜこの学部か」を具体的に説明できることが特に重要
- 実践的な学びへの意欲を示すことが法政大学ならではのポイント
- 面接では知識量よりも人柄と学びへの意欲が重視される